【創業資金計画】黒字になるまで、どう資金を持たせるか？
創業計画で見落としがちな
資金繰りの盲点とは
行政書士で、創業融資支援の財務コンサルタント西澤です。
創業時、多くの方が「どうやって売上を上げるか」「どれだけ利益が出るか」に意識を集中させます。
しかし、実際の経営で問題になるのは「黒字になるまでの資金が続くかどうか」です。
創業計画書を立てる際に、この“資金を持たせる視点”が抜け落ちていると、たとえ順調に黒字化していても、資金ショートという現実に直面することになりかねません。
■ 黒字でも資金が尽きる？
創業期に潜むリスク
例えば、創業して6か月で黒字化を見込んでいたとしても、その6か月間は、売上よりも支出の方が多い状態が続くということ。
つまり、資金繰り上は赤字です。
家賃、人件費、仕入れ、広告費、設備投資など、初期費用は想像以上にかさみます。
ここを「なんとかなるだろう」で乗り切ろうとすると、創業からわずか数か月で資金が尽きてしまうことも珍しくありません。
■ 必須の視点：
「黒字化するまで何か月？」
「その間いくらかかる？」
創業計画では、次の2点を必ずセットで考えましょう。
- 黒字化までに何か月かかるのか？（売上・利益計画）
- その間にどれだけ資金が必要か？（資金繰り計画）
これらを明確にすることで、「手元資金＋創業融資」で黒字化まで“持ちこたえる”資金が確保できているか、見通しを立てることができます。
■ 融資担当者が見ているのは「資金繰りの持続性」
日本政策金融公庫など創業融資を扱う機関は、「事業が軌道に乗るまで資金が尽きないか」を重視します。
利益が出る前提の事業計画でも、その前に資金が尽きてしまえば、貸したお金は回収できないと判断されかねません。
融資を受けるには、単なる売上見込みではなく、“資金繰り表”による現実的な資金計画の提示が不可欠です。
■ 専門家と一緒に「黒字化までの耐久戦」を見据えた計画を
創業は、夢を実現する素晴らしい一歩ですが、冷静な資金計画がなければ実現はかないません。
私は、行政書士として創業融資支援や資金繰り計画の策定をお手伝いしています。
「自分の資金計画は大丈夫だろうか？」
「黒字化まで、今の資金で持ちこたえられるのか不安…」
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