資金繰り改善のカギ！キャッシュ・コンバージョン・サイクル（CCC）をわかりやすく解説
💡資金繰り改善のカギ！
キャッシュ・コンバージョン・サイクル（CCC）とは？
こんにちは。
行政書士で、資金繰り改善専門の財務コンサルタント、西澤です。
経営を続けていると、「売上はあるのにお金が残らない」「いつも資金繰りに追われている」
そんな悩みを抱える社長も多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが、キャッシュ・コンバージョン・サイクル（CCC）という考え方です。
「現金は企業の血液である。」
― ピーター・ドラッカー（経営学者）
まさにこの言葉のとおり、現金の流れを把握することが、健全な経営の第一歩です。
CCC（キャッシュ・コンバージョン・サイクル）とは？
CCCとは、お金を使ってから、売上として戻ってくるまでの日数を示す指標です。
もう少しかみ砕いて言うと、
「仕入れたお金が、売上代金として戻るまでに何日かかっているか」
を表すものです。
CCCの計算式はシンプル！
CCC = 棚卸資産回転期間 ＋ 売上債権回転期間 − 仕入債務回転期間
たとえば、
- 在庫を抱える期間：30日
- 売掛金の回収まで：60日
- 仕入先への支払い：45日後
この場合、
CCC = 30 + 60 − 45 = 45日 となります。
つまり「仕入れたお金が戻るまでに45日かかっている」ということです。
CCCが短いほど資金繰りが安定！
CCCが短い企業ほど、お金の流れが速く、資金繰りに余裕があります。
反対にCCCが長い企業は、現金が手元に戻るまで時間がかかるため、
日々の支払いに追われる状況になりやすいのです。
CCCを短くするための3つの改善ポイント
- 在庫を適正化する
売れ残りを減らし、必要な分だけを仕入れる。 - 売掛金の回収を早める
請求書を早く出す、入金サイトを短縮するなどの工夫を。 - 仕入先への支払い条件を見直す
交渉で支払い期限を延ばすことができれば、資金繰りに余裕が生まれます。
CCCを見える化すると経営判断が変わる！
業種によってCCCの長さには差がありますが、
特に製造業では原材料や在庫を多く抱えるため、CCCが長くなる傾向があります。
しかし、CCCを分析することで、
「どこで資金が滞っているのか」が見えるようになり、
資金繰り改善の優先順位が明確になります。
「数字は苦手…」という経営者ほど、
CCCという“お金の流れを見える化するツール”を使うことで、
経営の安心感が大きく変わります。
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