メインバンクって必要?
メインバンクは必要なのでしょうか?
業況が良い時は、銀行は積極的に提案してくれるので、
銀行取引に苦労することは少ないでしょう。
「1番金利の低い銀行を選べばいいや!」
という具合に取引をされている会社もあるでしょう。
でも、そうした場当たり的な銀行取引は、
お勧めできません。
そのような取引をされていると、
メインバンクがどこなのか
分からなくなる可能性があるからです。
メインバンクの重要性は
特に業況が悪い時に
はっきりと表れます。
例えば、
資金繰りが厳しくなり、
リスケをしなければならない、
という局面では、
まず、メインバンクの支援を取り付けます。
メインバンクが支援をすれば、
サブバンクも
基本的には追随してくれます。
ところが、
メインがはっきりしていない場合、
この局面では、
どこも「うちがメインだ」
とは、思ってくれません。
すると、
どの銀行も
他行の状況を伺って
まったく前に進めなくなり、
再生局面を
乗り越えることが
難しくなってしまいます。
今,議論されている
事業成長担保権が創設された際には、
かつての
メインバンク制が
復活するという見方もありますが、
中小企業が
円滑な銀行取引を進めるためには、
メインバンクの選択は
重要なテーマとなりますので、
この機会に
ぜひ、認識してください。