資金繰り表と損益計算書の違い!

資金繰り表と損益計算書は、どちらも企業の経営状況を把握するための重要な財務諸表ですが、その目的や内容には大きな違いがあります。

資金繰り表は、企業の収入と支出を予測し、現在と将来の資金状態を把握するための表です。
具体的には、売上代金の入金や仕入代金の支払いなどの現金の収支を、日ごと又は月ごとに整理して表します。

損益計算書は、企業の一定期間における収益と費用を計算し、その結果として得られた利益や損失を示す表です。
具体的には、売上高や売上原価、営業利益、経常利益、税引前当期純利益などの項目を計算して表します。

両者の違いは、以下のとおりです。

項目資金繰り表損益計算書
目的現在・将来の資金状態を把握する一定期間における収益と費用を計算する
内容現金の収支収益と費用
時期現在・将来過去

資金繰り表と損益計算書の関係は、資金繰り表は現金収支に基づいて作成されるという点です。
損益計算書上の利益や損失は、現金の収支と必ずしも一致しません。
そのため、損益計算書上の利益が出ているにもかかわらず、資金繰りが悪化しているケースも少なくありません。

資金繰り表と損益計算書を活用するポイントは、以下のとおりです。

  • 資金繰り表を活用して、現在・将来の資金状態を予測し、資金繰り悪化を未然に防ぐ。
  • 損益計算書を活用して、収益と費用の構造を分析し、経営改善につなげる。

両者の違いを理解し、それぞれの目的や内容を適切に活用することで、企業の経営状況をより深く把握することができるでしょう。

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