中小企業経営者が見落としがちな「棚卸」の重要性とは?

棚卸をしていない会社の数字は、すべて「感覚値」です
こんにちは。
行政書士で、資金繰り改善専門の財務コンサルタント、西澤です。
中小企業の経営者の方とお話ししていると、
「棚卸は年に一回、税理士に言われたからやっている」
「在庫はだいたいこのくらい、という感覚で把握している」
という声を、今でも少なからず耳にします。
しかし、棚卸をしていない、あるいは形だけの棚卸しかしていない会社の数字は、実はほとんど意味を持ちません。
それは少し厳しい言い方をすると、根拠のない数字だからです。
棚卸をしないと、利益も資金繰りも「ズレる」
棚卸が重要な理由は、単に「在庫数を数えるため」ではありません。
損益計算書と資金繰りの前提条件そのものだからです。
棚卸をしないと、次のような問題が起こります。
- 原価が正しく計算されない
- 利益が実態より多く見えたり、少なく見えたりする
- 在庫が増えているのに、資金が減っている理由が分からない
- 黒字なのに、なぜかお金が残らない
これはすべて、在庫という「お金の形を変えた資産」を把握していないことが原因です。
在庫は「モノ」ではなく「現金の変身形」
経営者の中には、在庫を単なる「モノ」として見ている方がいます。
しかし、財務の視点では、在庫は明確に資産です。
- 現金 → 仕入 → 在庫
- 在庫 → 販売 → 売掛金 → 現金
つまり、在庫とは現金が一時的に姿を変えている状態なのです。
棚卸をしないということは、
「会社の現金がどこに、どれだけ姿を変えて存在しているのか分かっていない」
という状態に他なりません。
棚卸をしていないと、経営判断がすべて危うくなる
棚卸が不正確なままでは、次のような判断ができません。
- 本当に利益が出ている商品はどれか
- 値下げすべき商品、仕入を止めるべき商品はどれか
- 適正在庫はいくらなのか
- 資金繰りが苦しい原因は売上不足なのか、在庫過多なのか
これらはすべて、正しい棚卸を前提とした数字がなければ判断不能です。
にもかかわらず、棚卸を軽視したまま、
「売上をもっと伸ばそう」
「経費を削減しよう」
と対策を打っても、的外れになる可能性が高くなります。
金融機関は「棚卸を見ている」
資金繰り改善や融資の場面では、金融機関は必ず次の点を見ています。
- 在庫の水準は適正か
- 前期と比べて在庫が不自然に増えていないか
- 売上の伸びと在庫の動きが整合しているか
棚卸がいい加減な会社は、
「数字の管理が甘い会社」
「資金管理が弱い会社」
と判断されやすくなります。
これは、融資条件や追加融資の可否に直結します。
棚卸は「面倒な作業」ではなく「会社を守る仕組み」
確かに棚卸は、手間がかかります。
忙しい中小企業にとって、後回しにしたくなる気持ちも理解できます。
しかし、棚卸とは
- 利益の正確性を守る
- 資金繰り悪化の兆候を早期に発見する
- 無駄な在庫=眠っているお金を減らす
ための、極めてコストパフォーマンスの高い経営管理手法です。
資金繰り改善の第一歩は「正しい棚卸」から
資金繰りが厳しい会社ほど、
「売上を上げる前に、まず棚卸を正しく行う」
ことが重要です。
なぜなら、棚卸をするだけで
- 不要な在庫が見える
- 現金化できる余地が見える
- 資金繰り改善の打ち手が明確になる
ケースは少なくありません。
棚卸をしない限り、どんな改善策も“勘”に頼ることになります。
まとめ
棚卸をしていない会社の数字は、残念ながら経営判断の材料にはなりません。
- 棚卸は利益計算の土台
- 棚卸は資金繰りの羅針盤
- 棚卸は金融機関からの信頼の前提
資金繰り改善を本気で考えるなら、
まずは「正しい棚卸」ができているかを見直してみてください。
それが、会社のお金の流れを正しく把握する最初の一歩です。
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