短期継続融資「短コロ」とは?
短期継続融資「短コロ」とは?
短期継続融資とは、企業が事業を継続するうえで必要となる「正常な運転資金」を融通するための融資制度です。
1. 概要
- 契約期間: 1年以内
- 返済方法: 期日一括返済が条件ですが、期日到来時に手形貸付等の書換手続きを通じて融資をつなぎ、返済期限を延長することができます。
- 金利: 融資期間や利用状況によって決まります。
- 担保・保証: 無担保・無保証のことが多いですが、金融機関によっては担保や保証を求める場合もあります。
2. 適用対象
- 正常な運転資金が必要な企業
- 一時的に資金繰りが悪化した企業
- 季節変動による資金需要の増加に対応したい企業
3. メリット
- 返済期日を延長することで、資金繰りを楽にすることができます。
- 担保や保証がなくても利用できることが多いです。
- 手続きが比較的簡単です。
4. デメリット
- 金利が高めです。
- 返済期日を延長し続けることは難しく、実質的に借入金を返済しない借入となる可能性があります。
- 金融機関が定期的に事業内容を精査するため、財務状況が悪化すると融資が停止される可能性があります。
5. 注意点
- 短期継続融資は、あくまでも一時的な資金繰りの悪化に対応するための制度です。
- 長期的に資金繰りが悪化している場合は、他の融資制度を検討する必要があります。
- 金利が高いため、利用には注意が必要です。
- 金融機関が定期的に事業内容を精査するため、財務状況を健全に保つことが重要です。
6. 関連用語
- 運転資金: 企業が事業を継続するうえで必要となる資金
- 正常な運転資金: 売上高の回収までに必要な資金
- 手形貸付: 手形を担保に融資する制度
- 書換: 借入金の返済期日を延長する手続き
短期継続融資は、企業の資金繰りを支える有効な制度ですが、利用には注意が必要です。メリットとデメリットを理解した上で、自社の状況に合った活用を検討することが重要です。