資金繰り表と損益計算書の違いを理解して、資金ショートを防ぐ！中小企業の経営改善ポイント
こんにちは。
行政書士で、資金繰り改善を専門とする財務コンサルタントの西澤です。
「黒字なのにお金が残らない…」
そんな経営者の方からのご相談を、これまで数多く受けてきました。
その原因の多くは、「資金繰り表」と「損益計算書」の違いを正しく理解できていないことにあります。
💡資金繰り表と損益計算書の違いとは？
資金繰り表と損益計算書は、どちらも企業の経営状態を把握するための重要なツールですが、「見る目的」と「表している内容」がまったく異なります。
| 項目 | 資金繰り表 | 損益計算書 |
|---|---|---|
| 目的 | 現在・将来の資金状態を把握 | 一定期間の利益や損失を把握 |
| 内容 | 現金の入出金の動き | 売上・費用などの収益構造 |
| 時期 | 現在～将来を予測 | 過去の実績を集計 |
💰資金繰り表とは？
資金繰り表は、**現金の動きを「いつ」「いくら入って」「いくら出ていくか」**を管理するための表です。
売上の入金や仕入れ・人件費・返済などの支出を整理し、将来の資金不足を事前に予測できるようにします。
📊損益計算書とは？
損益計算書は、一定期間における会社の収益と費用を計算して利益を算出するものです。
売上高、売上原価、営業利益、経常利益などを集計し、最終的に会社の「稼ぐ力」を示します。
⚠️よくある誤解：「黒字なのにお金がない理由」
損益計算書の利益は、「現金が増えた金額」とは一致しません。
たとえば、売上を計上しても、入金が先延ばしになっていれば現金は増えません。
また、設備投資や借入返済などの支出は、損益計算書に載らない場合があります。
つまり、
👉「利益が出ている＝お金がある」とは限らないのです。
ここを理解していないと、**資金ショート（資金が足りなくなる状態）**に陥る危険があります。
🧭経営改善のための活用ポイント
- 資金繰り表を活用して、資金の流れを“未来”まで予測する。
- 損益計算書を分析して、利益構造を“過去”から見直す。
- 両方を連動させて、経営判断を数字で裏付ける。
この2つの財務ツールを正しく使い分けることで、資金繰りの不安を減らし、安定した経営基盤を築くことができます。
💬【偉人の言葉】
「数字は嘘をつかない。しかし、数字を理解しない人は簡単に嘘を信じてしまう。」
ー ウォーレン・バフェット
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