あなたの会社の「損益分岐点売上高」、正しく把握できていますか?

あなたの会社の
「損益分岐点売上高」
正しく把握できていますか?
こんにちは。行政書士で、資金繰り改善の財務コンサルタント、西澤です。
中小企業の経営者の方からよくご相談いただくのが、
「いくら売上があれば黒字になるのか、実はよくわかっていない…」というお悩みです。
そんな時に役立つのが「損益分岐点売上高(そんえきぶんきてんうりあげだか)」という指標です。
◆損益分岐点売上高とは?
簡単に言えば、利益がちょうどゼロになる売上高のことです。
ここを超えれば利益が出て、逆に下回れば赤字となります。
◆損益分岐点売上高の計算式
損益分岐点売上高 = 固定費 ÷ 限界利益率
- 固定費:
売上に関係なくかかる費用(例:人件費、家賃、減価償却費など) - 限界利益率:
売上から変動費(仕入れ原価など)を引いた「限界利益」を、売上で割った割合です。
たとえば…
- 1個1,000円の商品を販売
- 原価が400円なら、限界利益は600円
- 限界利益率は、600 ÷ 1,000 = 60%
仮に固定費が300万円あるなら、
損益分岐点売上高 = 300万円 ÷ 0.6 = 500万円になります。
つまり、月500万円の売上を超えない限り黒字にならないというわけです。
◆損益分岐点を下げる方法
「そんなに売上を上げるのは難しい…」
という方もご安心ください。以下の方法で損益分岐点を引き下げることが可能です。
✔ 固定費を見直す
- 不要な人件費や外注費の削減
- オフィス家賃やサブスク費用の見直し など
✔ 限界利益率を上げる
- 原価削減の工夫(仕入れルートの見直し等)
- 商品・サービスの価格戦略の見直し
◆損益分岐点売上高を把握する意味
損益分岐点を把握することで、
- 売上目標が明確になる
- 無駄なコストに気づける
- 赤字に陥る前に手が打てる
といった大きなメリットがあります。
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