借り入れ月商倍率とは

融資審査で見られる借入月商倍率とは?
借入月商倍率とは、企業の借入金残高が月商の何倍に相当するかを示す指標です。
計算式は以下のとおりです。
借入月商倍率 = 借入金残高 / 月商
例えば、年間売上高が1億2千万円、借入残高が4千万円の会社の場合、月商は1千万円なので、借入月商倍率は4となります。
つまり、この会社は月商の4カ月分にあたるボリュームの借入残高があることを示しています。
一般的に、借入月商倍率の適正なボリュームは3カ月以内とされ、6カ月になると黄色信号、6カ月を超えると赤信号となり、新規の融資を受けることが難しくなるといわれています。
借入月商倍率が高いということは、借入金の返済負担が大きいことを意味します。
また、売上が減少した場合、借入金の返済が困難になるリスクが高まります。
そのため、借入月商倍率は、企業の財務状況を判断する上で重要な指標の一つとなります。
なお、借入月商倍率は、業種や企業規模によっても適正なボリュームは異なります。
そのため、自社の業種や企業規模を踏まえて、適正なボリュームを見極めることが重要です。
借入月商倍率を改善するには、以下の方法が考えられます。
- 売上を増やす
- 借入金を減らす
- 財務体質を強化する
借入月商倍率が高い場合は、これらの方法を検討することで、財務状況を改善し、事業の安定化を図ることができます。