現金が多い=安心じゃない!金融機関が指摘する現金過多のリスク【会計不正の影】

現金が多い=安心じゃない!
金融機関が指摘する
現金過多のリスク
【会計不正の影】

「うちの会社、現金はたっぷりあるから大丈夫!」

もしあなたがそう思っているなら、少し立ち止まってください。
貸借対照表に多すぎる現金は、必ずしも安心材料とは言えないどころか、金融機関からの評価を下げる要因になりかねません。

そして、見過ごされがちなリスクとして、会計処理の不正がその陰に潜んでいる可能性があるのです。

この記事では、金融機関が現金過多を懸念する理由と、その背景にある会計不正の観点について詳しく解説します。
あなたの会社の財務状況を改めて見直し、健全な資金繰りを実現するための一助となれば幸いです。

金融機関が現金過多を警戒する理由

金融機関は、融資先の財務状況を厳しくチェックします。
その際、貸借対照表の現預金残高は重要な指標の一つですが、多すぎる現金は以下のような懸念を生じさせます。

  1. 資金の有効活用不足:
    本業への再投資、事業拡大、借入金の返済などに資金が回らず、効率的な経営が行われていない可能性があります。「宝の持ち腐れ」状態と見なされ、成長性への疑問を持たれます。
  2. 事業規模とのアンバランス:
    売上規模や事業活動に見合わない過剰な現金は、事業戦略の不明確さや将来への不安を示唆する場合があります。
  3. 投資機会の損失:
    有益な投資機会を逃し、企業の成長を鈍化させている可能性があります。
  4. そして、会計処理の不正の可能性…

なぜ現金過多が会計処理の不正を疑われるのか?

ここからが本題です。
金融機関が過剰な現預金に目を光らせる理由の一つに、会計処理の不正が隠れている可能性があるからです。
具体的には、以下のようなケースが考えられます。

1. 売上の過少計上・除外

本来計上すべき売上を意図的に少なく計上し、その代金を会社の口座に入金せずに、経営者や関係者の個人的な目的で使用している可能性があります。
この場合、帳簿上の現金残高は少なく見えますが、実際には会社の管理外に現金が存在していることになります。

2. 架空売上の計上・循環取引

逆に、売上を過大に見せかけるために、実際には存在しない売上を計上したり、グループ会社間などで商品を循環させる取引を行ったりする場合があります。
この場合、帳簿上の現金残高は一時的に増加しますが、実態を伴わないため、不自然な現金増加として金融機関に警戒されます。

3. 費用の過大計上・隠蔽

経費を実際よりも多く計上したり、本来計上すべき費用を意図的に計上しなかったりすることで、利益を圧縮し、税金逃れや粉飾決算を行う可能性があります。
この場合、帳簿上の現金残高は多く残りますが、その背景には不正な会計処理が存在します。

金融機関は、過去の不正事例や財務諸表の分析を通じて、このような会計不正のリスクを常に意識しています。
そのため、事業規模や取引実態と比べて不自然に多い現預金残高は、不正会計の兆候として捉えられる可能性があるのです。

現金過多を解消し、金融機関からの信頼を得るために

もしあなたの会社に過剰な現金が存在するのであれば、それは見過ごせないリスクかもしれません。
金融機関からの信頼を損なわないためにも、財務コンサルタントなどの専門家に相談し、適切な資金管理と活用方法についてアドバイスを受けましょう。

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